言わずと知れたビートルズのジョン・レノンは、小野洋子から様々なことを学んでいる。解散後のジョージ・ハリスンのコンサートに友情出演することになっていたのに、本番当日にいつまでたっても姿を見せないジョンに、ジョージは電話を入れてせかすが、彼は今日は日が悪い、(コンサート会場の)方向がよくない、などと言ったそうだ。行きたくない口実に、ヨーコから聞いた話を利用したのだろうか。これはすこしふざけた例であったが、一方では日本や東洋の文化、情報を大いに学んで曲作りに利用している。
ビートルズ時代の「ジュリア」という曲の中で、オーシャンチャイルド、コールミー(OceanChild Call me)という一節がある。海の子が私を呼ぶ、といった訳がされているが、日本の童謡と同じようなものが、英国にもあったのだろうかと思ってしまうのだが、実はこのオーシャンは太平洋などの洋であり、それにチャイルドが子で洋子のことだそうだ。彼女が説明した自分の名前の漢字の意味を、彼は歌詞に取り入れたのだ。よってこの歌詞は海の子ではなくて、ヨーコが僕を呼んでいる、というたわいのない意味になる。ジョンは表意文字である漢字の意味を理解して曲を作った世界最初のロックシンガーであろう。
この「ジュリア」と同じアルバムに「レボリューション9」(Revolution 9)というおよそ曲とは言い難い、奇妙な作品が収められている。様々なニュースなどの音源のテープを繋ぎ合わせて物語?のようにした作品である。社会が不安定になって、デモが起こり平和的な革命がなされ平穏な社会になった、といった表現かと思われるが、いくらビートルズが大好きであっても、さすがにこの曲はパスする代物だ。ガラクタと言い放つ評論家もいる。この中でアナウンサーの「ナンバー9(ナイン)」とだけ言う声が何度も繰り返されるのだが、これがまた意味不明であって、この「曲」をさらに謎めいたものにしている。9という数字はジョンのラッキーナンバーなのだ、という解釈もあるが、これも小野洋子がジョンに教えていたことだったのだ。
それは日本国憲法第9条のことだという。ジョンがこの作品で何を言いたかったのかはこれで理解できるのである。そしてこの数年後にあの名曲「イマジン」を発表する。戦力の放棄からさらに国家のない理想社会を歌い上げた。不穏な空気の流れる時代において、ヨーコから学んだジョンの思いは重要な意味を持っているのではないか。この「イマジン」は彼女から影響を受けたものだとジョンが後に認めていたことから、今ではジョンとヨーコの共作曲としてクレジットされている。
それは日本国憲法第9条のことだという。ジョンがこの作品で何を言いたかったのかはこれで理解できるのである。そしてこの数年後にあの名曲「イマジン」を発表する。戦力の放棄からさらに国家のない理想社会を歌い上げた。不穏な空気の流れる時代において、ヨーコから学んだジョンの思いは重要な意味を持っているのではないか。この「イマジン」は彼女から影響を受けたものだとジョンが後に認めていたことから、今ではジョンとヨーコの共作曲としてクレジットされている。
「イマジン」は、世界中で、最も愛される歌の一つになっている。多くの人々に共感を生むメッセージソングであろう。しかし、現実は相変わらずできびしい。いつになったらジョンが熱望した世界に向けて、人々は舵を切ることができるのだろうか。
地震などの自然災害も戦争も、受ける被害は同じものではないか。
参考文献
地震などの自然災害も戦争も、受ける被害は同じものではないか。
参考文献
中山藤樹「これがビートルズだ」講談社現代新書 2003 その他
※ビートルズに関しての情報は、半世紀にわたる様々な情報、多数の音楽雑誌や書籍、ラジオ放送などからのものであり、参考にした記事の特定が困難であることをご容赦ねがいたい。
