流砂の古代

古代史の誤解や誤読、近畿一元史観ではなく多元的歴史観についてや縄文の話題などを取り上げます。

カテゴリ: 史跡巡りハイキング

益田岩船
古田史学の会 史跡めぐりハイキングのご案内
行先 飛鳥の古墳と益田岩船、新沢千塚古墳群
2025年4月5日(土)
10時3分(列車到着予定時刻)近鉄飛鳥駅改札口前集合
コース  岩屋山古墳 → 牽牛子塚古墳 → 益田岩船 → 小谷古墳 → (昼食)鳥屋近隣公園 → 桝山古墳 → 鳥屋ミサンザイ古墳 → 歴史に憩う橿原市博物館 → 新沢千塚古墳群 → バスで橿原神宮前駅着解散  
   ※帰りのバスは、古墳群前のバス停「シルクの社」15:53に乗ります。これを逃せば次は2時間後ですので、厳守!
 ※昼食は、近くにコンビニありませんので、必ず事前にご用意ください。昼食の場所は変更する場合があります。
 ※畑や竹林の山道を歩きますので、しっかりした靴でご参加ください。
  お問い合わせは、このブログのコメント欄にしていただいてけっこうです。

・岩屋山古墳 → 見事に加工された切式タイプ 2段築成の方墳  南側に開口した両袖式横穴式石室(全長17.8m)岩屋山式とも言われる 天井石は大きな1枚岩 残念ながら、棺も出土物なく、時代は7世紀半ば?  大阪府叡福寺北古墳(伝聖徳太子墓)との類似も

・牽牛子塚(けんごしづか)古墳 →  復元された外観ではなく、保存されている刳り抜き式の横口式石室をご覧ください。次に見学の益田岩船と関係します。八角形墳が天皇と関係するのかどうかわかりません。鳥取県や群馬県にもあります。棺は夾紵棺で、これは、鎌足とされる高槻市阿武山古墳と同じ。
 簡易トイレひとつあります。
☆外観はあくまで想像の復元です。実際に八角形古墳の形がわかるのは群馬県三津屋古墳。(こちら) これと同じような形だったのではないでしょうか?
三屋全景

・益田岩船 → 山道に入ります。ポツンと大きな岩の塊が見えます。加工された溝の幅が、石の宝殿とほぼ同じ。様々な説がありますが、現在のところは、石の宝殿と同じく、刳り抜き式の横口式石槨の未完成品が妥当。ちょうど、90度動かすと、牽牛子塚や文武天皇の墓と言われる中尾山古墳の石槨と似ています。末尾の図を参照下さい。
 降りる所は坂のある細道です。ゆっくり気をつけて歩いてください。

・小谷古墳 → 墳形不明 両袖式横穴式 岩屋山古墳と類似?  1枚の天井石は石舞台のものより大きいとか。 竜山石の繰り抜き式家形石棺があります。

(昼食)鳥屋近隣公園 → トイレあり

・桝山古墳 → 方墳としては全国で最大規模の古墳である。身狭桃花鳥坂墓(むさのつきさかのはか、身狹桃花鳥坂墓)」崇神天皇皇子の倭彦命の墓に治定されているが・・元々は方形であるが、後世に北東部に前方部が付加されて前方後円形に生垣が巡らされている。あくまで方墳です。

・鳥屋ミサンザイ古墳(宣化天皇陵) → 墳丘長138m前方後円墳

・新沢千塚ふれあいの里 → 休憩、お店あります。

・歴史に憩う橿原市博物館 → 縄文から弥生時代の遺物に、千塚古墳群の貴重な装飾品など多数。特に126号墳は注目。 馬の絵などの描かれたガラス皿(本物は東博に) 被葬者は新羅(加耶系?)の女王の可能性。
皇南洞98号トンボ玉
皇南洞98号北墳出土胸飾り装飾品類のトンボ玉
新沢千塚トンボ玉
新沢千塚126号墳のトンボ玉 当博物館には陳列されてません。
       
 由水常雄氏は『ローマ文化王国ー新羅』で、新羅の皇南洞98号双墳から、緑地に黄色縞目文のトンボ玉が、126号墳の2点と同一であることに、強い関連を指摘されています。王妃と考えられる両者の古墳の被葬者に特別な関係があったのではと考えられます。
 シルクロードを通じてやって来たガラス製品や、見事な金製の装飾品などをご覧ください。
 115号墳の五鈴鏡は関東にはよくあるものですが。
弥生土器では、鳥装のシャーマンを見てください。この周辺に「鳥屋」という地域名があるのは関係するかも。
ユニークな縄文土偶もあります。

弥生鳥装のシャーマン
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・新沢千塚古墳群 → 400基もの密集した古墳群 その一部を散策します。

・バス停シルクの社、乗車 樫原神宮駅前に向かいます。  お疲れさまでした。
  
 下の益田岩船、石の宝殿の図もご覧ください。

益田岩船石槨

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2024. 6月1日(土)史跡めぐりハイキングのご案内 
JR栗東駅改札口午前10時30分出発
→伊勢遺跡史跡公園(学芸員さんに解説をお願いしています)※雨が降らなければここで昼食 → 皇大神社→大宝神社→JR栗東駅乗車、草津駅経由、手原駅下車→栗東歴史民俗博物館→栗東自然観察の森→和田古墳群→JR手原駅(解散・京都駅周辺にて交流会)
 ※栗東駅前にアルプラあり。  雨天決行ですが・・・伊勢遺跡公園に屋根付き休憩場ありません。雨の場合は、大宝神社の軒先などで済ませます。雨具などご用意を。
  お気軽にご参加ください。参加費は無料です。
 
天井2
◆実は遺跡より展示建物施設そのものの見学者の方が多いとか。    天井の構造は必見! 建築デザインにご興味のある方が多くこられるんでしょうが、でもここで古代史にも興味持ってもらえたらいいですね。
「主構造は鉄骨だが、6パターンの材形状からなる1,180本以上の折線状のスギ無垢材が面剛性の補強材になっている。映像投影面は折線間の段差を無くす3D加工を現場で施し、様々な加工技術を集約させた力強い木の空間を作り上げた。」(tmsd萬田隆構造設計事務所)とのことです。

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〇展示室の遺跡復元ジオラマ これはすごいです! 共同で作業する人々の様子もよくわかります。とても細かく作られています。
 保存会の方々の手作りによる大作です。  業者委託だととんでもない金額に。古代史の研究、普及には、専門家と一般の歴史ファンの人々との連携がとても大切ですね。
◆伊勢遺跡  
・時代は、紀元60~180年頃と推定(森岡秀人氏)  卑弥呼の時代の前でした・・・
焙り土器
・祭祀空間であり神聖な場所  日常品などが全く出土しない!
 「野洲川流域発信の手焙型土器の浸途は、この地域で誕生した火と関わる土器祭祀と儀礼行為の秘儀が着実に伝わっていった証しとも言えよう。その具体的な復元をいま考えつつある(森岡)。
 この地では、現代の感覚では想像しがたい祭祀を、各地から集まった人たちによって繰り返しなされていたのでしょう。
 わずか百年ほどで、すべての柱を抜き去って、新たな地へ移動したようだが、どこに向かったかは不明。この時期は名古屋の朝日環濠集落も同様に洪水などの異常気象への対応に苦労していたのであろうことがしのばれるのである。
〇主な特徴
・5種類の大型建物 独立棟持柱建物など伊勢神宮の神明造りや出雲の大社作りとよく似た様式のものがあり、先駆的な建物として関連性が注目される。
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・斜めに掘られた柱穴にも注目  太くて長い柱を立てるためとか。
円周建物
・円周上に配列された多数の建物    
五角形
・9棟もの五角形住居  日本海沿岸地域に多くみられるとのこと。
レンガ
・国内最大級の超大型竪穴建物  精緻な粘土の焼床(やきどこ) 日本最古の焼レンガ ⇦銅鐸鋳造の工房か?  8世紀の奈良の寺院まで類例なしという。
・受口状口縁部を持つ壺など 近江系土器 全国各地に広がってます。

◆皇大神社  伊勢遺跡と関係する聖地だったのか?
主祭神大日孁貴命  アマテラスでしょうか?
 近くに、以前見学した火祭りで有名な勝部神社があります。
 岩戸神話には、安河が出てきますが、近くに野洲川があります。またそのあたりに物部村が。
 ただ、当地は新開地であり、幕末にこの地に入植した人達が明治初年に伊勢神宮を奉斎して、この里の氏神として皇太神社を創建したもの、とのこと。(守山市HP)

◆大宝神社
 旧名 大宝天王宮    祭神…素盞鳴尊
 当神社は、701年(大宝元年)疫病流行の時、小平井村信濃堂(シナンド)(現在の栗東市小平井)に降臨された素盞鳴尊と稲田姫命を霊仙寺村(栗東市霊仙寺)経由綣村(栗東市綣)の地先、追来神社境内に4月8日ご鎮座。これにより疫病が鎮まったと伝えられる。
 他に松尾芭蕉の歌碑あり
☆地名 「綣」へそのいわれ  説明板あり  7世紀にへそ地名が存在した可能性  異説あり。
万葉歌1-19  額田王が近江京に下った時の井戸王の歌
綜麻がたの林の前のさ野榛(はり)の衣につくなす目につくわが背

◆栗東歴史民俗資料館   無料
 エントランスホール正面には狛坂磨崖仏(複製品)をシンボルとして展示。栗東市南部の金勝山中にある実物と同じ大きさの巨大な石仏がお出迎え

◆栗東自然観察の森 無料 まずはネイチャーセンターへ

◆和田古墳群 6世紀中頃から7世紀 展示施設は休み
 5号墳は、楕円墳。竪穴系横口式石室(8号墳以外すべて)を持つ。羨道には石を詰め込んだ排水溝がある。床には木棺に使われていた釘や鎹(かすがい)。
 8号墳は、玄室から銀装太刀・青銅製馬鈴・鏡板付轡・金銅製空玉・須恵器が出土       以上

本堂

鳥谷口古墳

『史跡巡りハイキングのご案内』古田史学の会 
    當麻の地をめぐる
2023・12月2日(土)集合 近鉄当麻(たいまでら)駅改札口 午前10時05分
※大阪方面は、大阪阿部野橋駅より近鉄南大阪・吉野線準急 河内長野行 9時4分発に乗車
奈良方面は、橿原神宮前駅から近鉄南大阪・吉野線急行 大阪阿部野橋行9時31分発に乗車
 時刻表など各自お調べください。
※現地にコンビニはありません。 事前にお弁当などはご準備ください。
【行程】  
近鉄当麻駅 → 葛城市相撲館(けはや座)大人300円(20名以上なら250円)
 → 當麻寺 境内一円は無料 拝観料500円(曼荼羅堂、金堂、講堂)中之坊(中将姫)拝観は別料金(任意)   
 → 昼食休憩 大津皇子の歌碑の公園(當麻寺北隣)
 → 當麻山口神社 → 鳥谷口古墳 → 傘堂 → 道の駅 ふたかみパーク當麻(小休憩) → 倭文神社   → 加守廃寺跡    ⇒ 近鉄二上神社口駅にて解散 交流会は別途 

 参加の事前連絡はいりません。拝観料以外の参加費は無料  お気軽にご参加ください。
 この件につきましての問い合わせがありましたら、コメントのところにご記入ください。
  ☆以下に、見学地の参考資料を添付しました。ご参考に。
また當麻寺につきましてはHP(こちら)もご覧ください。


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